JTB Communication Design
RECRUIT INFORMATION

PROJECT
STORY
コミュニケーションデザインとは?
-
中山 実希
プロモーション事業部
営業推進局 営業推進課
(WEB制作) -
湯崎 陽
プロモーション事業部
営業推進局 営業推進課
(統括、2018年リーダー) -
宮澤 利彰
ミーティング&コンベンション事業部
コーポレート営業2局 営業課
リーダー
(警備・輸送担当) -
川杉 章
プロモーション事業部
営業推進局 営業推進課
チーフプロデューサー
(統括)
[箱根ランフェス]
各事業部の多様性ある
リソースを生かし
新しいスポーツコンテンツを
創造
事業部の枠を越えたメンバーで
「箱根ランフェス」の実現に挑む
2016年にJTBグループ内の各社統合により誕生したJTBコミュニケーションデザイン(JCD)は、プロモーションやイベント・コンベンション、トレードショーといった各事業部が、それぞれ高い専門性を生かした事業活動を行っている。新会社設立とともに社内では新しい事業を作っていく機運が高まり、企画されたのが「箱根ランフェス」だ。
マラソンなどのスポーツイベントはこれまでもグループで手がけていたが、内容はスポーツの部分を強く打ち出したものばかり。一方「箱根ランフェス」が目指したのは、スポーツをもっと幅広く捉えた、ランとフェスの融合。例えば、音楽のフェスならメインアクトに加え、さまざまなアーティストの演奏が楽しめる。これにならい、マラソンをメインにリレーやウォーキングといったさまざまな“ラン”メニューに、BBQやキャンプファイヤー、飲食やステージイベント等の“フェス”要素を合体させ、新しいスポーツコンテンツとして構築することが狙いだった。
発案したのは、コミュニケーションプラン等の企画・提案を行うプロモーション事業部。そこに、イベントプロデュースのノウハウを持つミーティング&コンベンション事業部のメンバーを加え、プロジェクトがスタートした。複数の事業部のメンバーが連携して事業を担うことは、これまでにないチャレンジでもあった。

川杉
私の所属するプロモーション事業部の営業推進課は、新規事業を企画するセクションでもあります。今回立ち上げた「箱根ランフェス」は、幅広い層をターゲットにした複合型のスポーツフェスティバルです。開催地になった箱根は日本有数の温泉地ですが、富士山や芦ノ湖の風景も美しく、屋外で楽しむイベントを行うにはうってつけです。ここに温泉目当て以外の新しい層を呼び込むきっかけになればと思いました。また、さまざまな専門性を持つ事業部がJCDとして一か所に集まったことで、今までにない連携として、イベントの運営は東京マラソンの運営にも携わるミーティング&コンベンション事業部のメンバーを巻き込むことになったのです。
これまでプロモーション事業部と一緒に仕事をしたことはありませんでしたが、私がスポーツ会場における警備や運営統括の経験があったことが川杉さんに伝わり、「手伝って」と声を掛けられました。そこでイベントの運営や警備、参加者の輸送といったことを担当するため、当事業部からも3名がコアメンバーとして参加しました。プロモーションから3名、ミーティング&コンベンションから3名、最初はこの6名でプロジェクトを進めていきました。

宮澤
まずはメンバーや協賛各社と一緒に実行委員会を結成し、仕組み作りからスタートしましたが、箱根町の理解を得ることが第一。何度も通い、さまざまな団体に対してイベントの意義、経済的恩恵、目指すところなどを真摯に伝え、協力を取り付けていきました。企画がスタートしたのは開催日の約1年前ですが、通常ならこうした新規のスポーツイベントの実現には2年ほどかかります。これが半分で済んだのは、箱根町と観光振興に関する包括連携協定を結んでいるJTBグループの力があります。そして、箱根の魅力を生かし、新しいものを作って地域のために役立てたいという、我々が目指すものが、箱根町の方々にしっかりと伝わったのも大きいと思います。

湯崎
全員が同じ目線で議論をかわし
イベントの成功に向けて奮闘
ゼロからのスタートとなった「箱根ランフェス」。実行委員会では月1回の会議を中心に、企画内容や運営について話し合ったが、意見がまとまらないこともたびたびあった。しかし、同じ社員同士だからこそ、忌憚のない意見も言い合える。同じ方向を見て議論し、出てきた中で一番良い意見を選択するというやり方で、その都度皆が納得する形を取ることができた。連携に関しても一番大掛かりな警備や輸送に関しては、プロモーションとミーティング&コンベンションのメンバーでシミュレーションを重ねた。告知についてはミーティングで出て来るさまざまな意見を元に、プロモーション事業部の広報担当者が表現の的を絞っていく。これら煩雑な作業や話し合いは、同じ社内にいるからこそ、深く突き詰めることが可能となった。
こうして決まった内容のメインは、富士山を横目に走るハーフマラソン。有料道路を貸し切り、箱根の風景を独り占めできる目玉コンテンツだ。そのほか、子どもや家族連れでも参加できるキッズラン、リレーマラソンなどの多様なメニューも用意した。フードブースの一角では箱根の旅館組合がカレーをふるまってくれることになり、ランナー用の宿泊プラン作成にも協力してくれた。会議や訪問を重ねることで信頼関係もでき、町も一体となってランフェスを盛り上げていこうという雰囲気が高まっていた。概要が見えてくると、プロモーション活動にも力が入る。WEBサイトでの情報公開やWEB広告、ポスターやチラシによる告知や募集でイベントをアピールしていった。
企画段階でコースを自分で試走し、ニーズに合ったコンテンツ作りに生かしました。課題だったのは箱根のアクセスです。有料道路を封鎖できるのは早朝の時間帯だけなので、ハーフマラソンのスタートは早朝の7時。しかし、メイン会場の芦ノ湖キャンプ村は箱根湯元からも遠く、そこからの道はほとんど一車線です。参加者が何で来るのか読めませんし、参加者のバス輸送やスタッフの組み方をはじめ、宮澤さんたち警備や輸送担当のメンバーとさまざまなシミュレーションを行いました。当日まで不明なことが多く大変でしたが、これは次の開催にも生かせる大きな財産になったと思います。

湯崎

宮澤
警備や道路封鎖については湯崎さんたちと話し合いつつ私がリードし、コース近辺のポイントだけではなく、さらに外周エリアまで警備員を配置し、看板も設置して当日の交通についての周知をはかりました。そして、イベント運営を最も左右するのは天候です。雨が降ったら、道路が渋滞したら、一般の方に迷惑をかけたら等、いろんな場合のことを事前に考えておきました。幸い、当日は天気に恵まれ、トラブルもクレームもなく運営することができました。早朝だったことや、参加者の半数が前日宿泊されていたこともあって、移動もスムーズでホッとしました。快晴で、無事に終わったことが一番でしたね。

中山
私はWEBサイト制作や広告等の広報を担いましたが、ランフェスの訴求ポイントを探り、どうやって魅力を伝えるかという部分で苦心しました。デザインには箱根=富士山ということで、親しみやすい富士山のイラストを使用しましたが、問題は中身です。ポイントがたくさんあり、何がランで何がフェスなのか、それぞれの中身やコンセプトをきちんと伝えないと誤った印象を抱かれかねません。どう表現すればランとフェスそれぞれがすんなり伝わるのか、ミーティングでは何度も打ち合わせて確認しなければなりませんでした。初めてのことなので、見た人にどう届かせるかが課題でしたね。随時確認や話し合いを重ねることで、解決していく形になりました。
「箱根ランフェス」を通して
得られた
ノウハウの蓄積と
多様性という強み
こうしてメンバーが努力を重ねた「箱根ランフェス」は2017年5月に開催。3000人の参加者を集め、富士山を眺めながらのハーフマラソンはもちろん、各種コンテンツも好評で、すぐに2018年の開催も決まった。初回の経験を生かすため、2度目の開催も同じチームで準備を進めている。コンテンツ追加や認知度アップで規模拡大をはかり、事業としての収益化はもちろん、箱根を代表するようなビッグイベントに育てるのが目標だ。
この「箱根ランフェス」を通してJCDが得られたものは多い。特に大きな意味があったのは、社内のリソースを活用することによって、各種のノウハウを蓄積できたことが挙げられる。そして事業部の連携により、企画から運営まで担える専門性と多様性も表現できた。この新しい取り組みにおける収穫は、今後のJCDにとってもかけがえのないものとなるに違いない。


宮澤
今回は私が現場イベントの運営で蓄積してきたノウハウを生かせました。自分の専門性で新しい事業に貢献できたことは非常に良かったと感じています。今後規模拡大を目指せば、それにつれてさまざまな課題も出てくるでしょう。しかし今回事業部を越えて協力しあった経験を生かせば乗り越えていけるはず。箱根のスポーツイベントといえば箱根駅伝がありますが、それに負けないよう「春の箱根といえばランフェス」と言われるぐらいに、このイベントを育てていきたいですね。

川杉
イベント運営や警備といったことは、社内でチームを組み、議論しながら形にしたことにこそ、意味があったと思います。JCD内のさまざまな能力、技術を持った人たちと事業部を越えて連携し、さらにメンバーが企画の中心に入り、社内で運営まで担うことでノウハウが蓄積されました。そして、このさまざまな種類の専門家が存在するという多様性は、会社としての将来を考えると強みになります。この「箱根ランフェス」を形にすることで、その確かな手応えを得られたと思います。

箱根ランフェス2018
- 開催
日程 - 2018年4月21日(土)9時~21時(予定)
2018年4月22日(日)7時~20時(予定)
※雨天決行
- 会場
- メイン会場/芦ノ湖キャンプ村(予定)